8.英国王冠の繁栄

Contents

1 フランス革命からイギリス王冠の繁栄

フランス革命から
イギリス王冠の繁栄

社会変革前に思想変革在り

理性による光（哲学）

啓蒙思想（英: Enlightenment）は、思考の普遍性と不変性を主張する思想。理性を用いて超自然的な偏見を取り払い、人間本来の理性の自立を促す思想が革命をサポートした。正善説的な人間主義である。

人間主義（理性の普遍性）

人間が共通の理性をもっていると措定し、世界に何らかの根本法則があり、それは理性によって認知可能であるとする考え方である。方法論としては17世紀以来の自然科学的方法を重視した。理性による認識がそのまま科学的研究と結びつくと考えられ、宗教と科学の分離を促した。（ウイッキペア）

イギリス（’17世紀後半）
ロックは、『市民政府ニ論』で「人はみんな平等です。国民は人の権利を守らない政府を変更しても良いのです。」と記し、アメリカ独立宣言の理念ともなっている。

フランス（18世紀）
モンテスキューは、1748年、「法の精神」を出版。「事物の本性に由来する必然的な関係」であると定義し、政治権力を分割しない統治形態による法からは、政治的自由が保障されないと、立法・行政・司法に三分割する「分立論」を提唱した。当時のカトリック教会から禁書目録指定を受けた。

ルソー
ルソーは、学問と芸術の発達が人間の腐敗と堕落をもたらすことを主張するとともに、文化は圧政を布く専制君主が人々を支配して抑圧に順応させるための懐柔策だと指摘して、論壇に衝撃を与えたのである。1762年4月、彼の思想は『社会契約論』によって決定的な展開、完成を示した。自然状態から社会の成立原理を明らかにして、人民主権など民主主義理論に基づく社会契約説を説く内容であったので、フランス王国やカトリック教会が激しく反発し、出版禁止や逮捕令などでルソーは弾圧を受けた。その後、フランス革命に大きな影響を与えた。

1774年7月4日

アメリカ独立宣言

万人は平等につくられ、生命、自由、幸福追求を含む権利を、創造主から与えられている。
これらの権利を保全するためにこそ政府が設立されるのであり、政府の正当なる権力は統治される者の同意にその根拠を有する。
政府がこの目的を破壊するようになれば、政府を変え、廃止して・・新政府を樹立することは、人民の権利である。

1789年7月14日

革命のスローガンは
「自由・平等・財産」

フランス革命においては1791年、
ユダヤ人に即時無条件で
市民権が認められ。
その法的解放がおこなわれた。

フランス革命

ブルジョア革命（商工業、金融業の上に立つ者の革命）で絶対王政を一掃した。
・法の下の平等・経済的自由・自由な私的所有
・資本主義憲法の確立（民主・分権・自由経済権）と人権保障を得た。
結果、上層市民は貴族と対等の地位を獲得した。

朝、国王を乗せた馬車が進んだ。革命広場を2万人の群集が埋めたが、声を発する者はなかった。10時に王は断頭台の下にたどり着いた。手を縛られた後、ゆっくり階段を上った。「人民よ、私は無実のうちに死ぬ」。「私は無実のうちに死ぬ。私は私の死を作り出した者を許す。私の血が二度とフランスに落ちることのないように神に祈りたい」という、フランスへの思いが込められた一言だった。しかし、その言葉を聞いてもなお、涙するものはなかった。

運命の大転換
王権とユダヤ

18世紀、世界覇権がイギリスへ
産業革命と奴隷貿易とユダヤ人

三角貿易（奴隷貿易）
産業革命（蒸気動力の発明）と（大西洋のに支えられた砂糖や綿花の原料生産のプランテーション）、そして（その労働力となった黒人奴隷）の存在がある。

オランダ及び東方からのユダヤ人がイギリスへ流入
17世紀から、ユダヤ人はイギリスで200年をかけて堅実に地歩を固めていき、イギリス政府は有能で商売上手なユダヤ人をイギリス経済発展の為に有効に使っていくことになる。英蘭戦争に勝って、アムステルダムのユダヤ人金融業者の中心的人物ソロモン･メディナがイギリスへ渡ったことで、これ以降、セム系ユダヤ人共同体の中心部がオランダからイギリスのロンドンに徐々に移っていくことになる。東欧からのハザール系ユダヤ人も加わり、ユダヤ人人口は激増した。

イギリスの生産力が飛躍的に向上
農業革命：
カブなどの根菜と栽培牧草を特徴とする新農法は、従来の地力回復（休耕地）を必要とせず、農業生産の増加と地力の回復を両立させ、また一年を通じた家畜の飼育が可能とした。人口増加をもたらし、産業革命の要因の一つとなった。

キャッシュフロー支配
政府・企業・銀行を管理

農地を持てない民の特技

財政・金融・管理業

ユダヤ人が財政・金融・管理などに優れた能力を発揮、今日の資本主義の根幹を形づくる。僕はユーラシアの旅から帰って、経済学を専攻した。資本主義の原論的、哲学的側面はユダヤ人マルクスの「資本論」から学んだ。修正資本主義の運営はケインズで学んだ。当時は、近代経済学「財政・金融」と「金融資本と株式会社制度と支配関係」が僕の興味であった。ユダヤ人の卓越した能力と悲惨な歴史が「近代」を形づくっていると思っていた。

歴史に戻れば、イスラエルから追放された離散し、世界中に拡がったユダヤ人たちは、一定の許可と保護、そして住居と職業の制限を受けて西ヨーロッパに戻るよう求めらた。近代の支配者と土地所有貴族たちは、管理や商業に関する仕事をさせる為に彼らの「保護」のもとでユダヤ人にこれらの仕事許可した。ここが始まりです。

貴族の建物の管理業

ユダヤ人は商業、運送、製造、金融、手工業のほか、芸術、音楽、文学、演劇、ジャーナリズムなど、自由な職業に従事することを許されました。ユダヤ人は不動産管理者や税務署職員として働くことも許されました。

徴税業務・マネー管理・両替商

通貨発行権

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが残した言葉
「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」（１７９０年発言)は有名で、中央銀行制度を作りだし、今もなお世界経済をコントロールする。

ユダヤ人の自由な活動は、フランス革命から始まる。

1804年、ロスチャイルド１世（メイヤー･アムシェル･ロスチャイルド、1744年～1812年）の三男ネイサン･マイアー･ロートシルト（のちのロスチャイルド２世、1777年～1836年）がロンドンに派遣され、そこで「ロンドン･ロスチャイルド商会」を開いた。
1833年、ユダヤ人の法廷弁護士と州長官が初めて生まれた。
1841年、ユダヤ人のイギリス貴族（男爵）が初めて生まれた。
1856年にはイギリスにユダヤ大学が創立され、1858年にはユダヤ人が一般のイギリス人と完全に平等扱いされるようになった。そして、この年、ロスチャイルド２世の長男ライオネル･ネイサン･ロスチャイルドがユダヤ人として初めて下院議員となった。
1874年、ユダヤ人べンジャミン･ディズレーリがイギリスの首相に就任した。ディズレーリ首相はイギリスの植民地政策を確立した。このディズレーリ内閣の時代に、イギリス王がインド王をも兼ねることになった。ディズレーリはユダヤ人であったが、子供の時にユダヤ教から英国教に改宗した。ディズレーリが選挙戦に出馬した時、彼の出自は潮笑の的となった。彼が有権者を前に演説を行なった時には、「シャイロック」「古着」といった罵声が発せられた。議会で論戦の相手が自分に対して「ユダヤ人」と言った時、ディズレーリは「そうだ。私はユダヤ人だ。議員殿の先祖が名も知れぬ島の野蛮な土人だった頃、私の先祖はソロモン王の神殿の司祭だったのだ」と切り返したというエピソードが残されている。その当時、イギリス政府はロスチャイルド家の財力を功利的に使うことでロスチャイルド家から恩恵を受けていた。例えば、
1875年、イギリス政府はスエズ運河買収の資金をロスチャイルド家から提供してもらった。
1885年、ライオネル･ネイサン･ロスチャイルドの長男ネイサン･メイアー･ロスチャイルドがイギリスの男爵に叙せられて貴族院議員となった。そして、
1917年、イギリスのバルフォア外相が「バルフォア宣言」を出した。このバルフォア宣言はイスラエル国の成立に大きく寄与した。現在、イギリスのユダヤ人口は40万人であり、その３分の２がロンドンに住んでいる。そして、ユダヤ人はイギリスの下院で常に40名強の勢力を維持している。

世界史の核心
イギリス王室+ユダヤ金融

Kingship, Jewish money changer and war expenses

マイヤー・アムシェル
ロスチャイルドが残した言葉

「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」
（１７９０年発言)は有名で、中央銀行制度を作りだし、今もなお世界経済をコントロールする。

フランス革命からイギリス王冠の繁栄