Back to the Future

神がアブラハムを知る

アブラハムの信仰

神にひとり子イサクを捧げようとする
アブラハムと、それを制止する天使。
レンブラント『アブラハムとイサク』、
1634年。ウイキペディア出典

アブラハム契約と主の試し

アブラハムは、イスラエルの父とされています。アブラハムが神に知られるきっかけは、旧約聖書の創世記12章Ⅰ-3に記されています。

主の示す地へ行け
12::1時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい」と告げます。

大いなる国民とする
12::2わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。

祝福と呪い
12::3あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべての人々は、あなたによって祝福される」。


主への信仰の試み
神はアブラハムに、彼が信仰を持ち、神に従うことを証明するために、創22章1節から19節:自分の息子イサクを犠牲にするように命じました。彼は、神の命令に従い、イサクを犠牲にすると決める。

神はイサクを救う
神はアブラハムが真の信仰を持っていることを確認し、イサクを救いました。神はアブラハムに、「あなたの子孫は天の星のように多くなり、地の砂のように多くなるであろう」と告げます。

歴史を貫き
主は
全ユダヤ人と
イエスを通して
全世界へ告げる

12::3
【主ばアブラハムに告げ】
あなたを祝福する者を
わたしは祝福し、
あなたをのろう者を
わたしはのろう。
地のすべての人々は、
あなたによって
祝福される
I will bless those who bless you,
and I will curse him who curses you.
All of the families of the earth
will be blessed in you.”


モーセの10戒
(BC1230)

ホセ・デ・リベーラ作『モーセ』(1638年):十戒が書かれた石板を持つモーセが描かれている。
ウイキペディア出典

出エジプト
アブラハムの子孫は、エジプトで奴隷として働かされてた。モーセによってエジプトの王に対して神の命令を伝え、10の災いをもたらした後に脱出する。

ヤハウェ(神)に仕える民族
神は、脱出後、40年間、彼らを荒野で放浪させる。この間、モーセによって律法が示され、「ヤハウェ(神)に仕える民族」としてのアイデンティティを確立する。

神がモーセに与えた十戒

1.他の神々を持つことは許されない。
2.虚偽の神の名を用いてはいけない。
3.安息日を守り、これを聖別しなさい。
4.父母を敬え。
5.殺してはならない。
6.姦淫してはならない。
7.盗んではならない。
8.証しを偽ってはならない。
9.隣人の妻を欲しがってはならない。
10.隣人のものを願ってはならない。

世界三大宗教共通
これらの十戒は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教でも十戒は重要な教えとして認識されており、クルアーン(コーラン)にも同様の戒律が記されています。十戒は、多くの宗教において、人々に善を促し、悪を避けることを求める基本的な指針となっています。

シナイ契約

旧約聖書の出エジプト記に記された、モーセがエジプトから救い出したヘブライ人たちがシナイ山で神と結んだ契約のことを指す。

選ばれた民となる契約
この契約は、モーセが神から十戒を授かった後に行われました。この契約によって、アブラハムの子孫たちは神との特別な関係を持ち、神によって選ばれた民となったことを示す。

12部族の入植

民族育成の忍耐力を養う試練
カナンの地に入植するまでの40年間、荒野での生活を余儀なくされました。この40年間には、イスラエル人たちは数多くの困難や試練に直面し、それを乗り越えることで信仰や忍耐力を養うことが求めらた。

モーセたちの信仰指導
神によって選ばれた民として再生するための試練として、神によって与えられた期間中、モーセをはじめとする指導者たちは、イスラエル人たちを率いて神の教えを伝え、民の結束力を保ち、神に対する信仰心を強化するための努力を行いました。

不信人者たちの脱落
この期間中には、イスラエル人たちの中で不信心な者たちが現れ、神に背く行為を繰り返したため、神は彼らを罰し、荒野での旅を長引かせたという記述もあります。

民族の世代選別
40年間の荒野の旅において、世代選別という出来事が起こりました。この選別は、40年間の旅の中で、神に背く行為を繰り返した者たちを除外し、神に忠実な者たちだけをカナンの地に導くためのものでした。

新世代の入植
この選別によって、エジプトからの脱出に参加した最初の世代の多くがカナンの地には入ることができず、その子孫たちが新たな世代となって入植することになったとされています。

イスラエル王国
(BC1000)

12部族
アブラハムの息子イサクの子ヤコブは、後にイスラエルと改名され、その子孫がイスラエルの12の部族'(ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ダン、ナフタリ、ガド、アセル、ヨセフ(エフライムとマナセ)、ベニヤミン)が形成されました。


繁栄のイスラエル
カナンの地に入植した後のイスラエルは、12の部族に分かれてそれぞれが独自に支配を行っていました。この時期のイスラエルは、旧約聖書によれば、神との契約を守り、神に従うことで繁栄を享受していたとされています。

南北へ分裂
(BC928)

ソロモンが亡くなると息子のレハブアムがあとを継いだが、北イスラエルの10部族が反乱を起こし、北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂した(BC922年)。ユダ王国はヤコブとレアの子供であるユダを始祖とする部族で、ユダヤの語源である。

失われた10部族
(BC721年)

 両国はアッシリアやエジプトの脅威にさらされた。イスラエル王国はアッシリアのサルゴン2世に減ぼされ、北イスラエル10部族(ルベン、シメオン、イッサカル、ゼブルン、ダン、ナフタリ、ガド、アセル、ヨセフ(エフライムとマナセ)、ベニヤミン)の民は奴隷としてアッシリアに強制連行された。


10部族は歴史から姿を消した

失われた10部族伝説

伝説(各国へ移住)

失われた10部族がどこに移住したのかや、その子孫がどのような歴史を辿ってきたのかについては、多くの謎が残されています。


ペルシャ時代(BC550~BC330)

バビロン捕囚

神殿の崩壊
587 BC

聖書に基づき書かれた
ソロモン神殿の間取り
ウイキペディア出典

ユダヤ国の消滅
イスラエルは南部のユダとベニヤミンの2部族のみが残されることになりました。アッシリアの属国となる。BC597年、新バビロニアが神殿を破壊してユダヤ人をバビロンに連行した。 これがバビロン捕囚で、ユダ王国は消滅しユダヤ人は国を失った。

ユダヤ教の体系化
捕囚されたユダヤ人は、神殿の代わりに、安息日の遵守や割礼食事戒律を厳しく守ることでユダヤ教を体系化した。ユダヤ民族はどんな試練にも耐える強靭な信仰心と団結力を持つようになった。


ペルシャ帝国とユダヤ人
BC550~BC330

エステルとモルデカイ
(Museum of Fine Arts:Budapest)

神殿の再建許可
ペルシャ王はユダヤ人を解放し、神殿の再建を許可した。旧約聖書のエズラ記やネヘミヤ記にも詳細に描かれている。

ペルシャ時代のエステル記
ペルシャ帝国の王が反ユダヤ人対立し、ユダヤ人を救うためにユダヤ人女性エステルが活躍する物語が描かれている。現在でもユダヤ人はこの話を記念するプリムの祭を祝っている

ユダヤ人の博識の貢献
ペルシャ帝国は、ユダヤ人に対して比較的寛容な政策を取り、宗教的自由を尊重していため、ユダヤ人たちは、商業や文化、学問などで活躍し、その影響力は大きかったとされている。

ギリシャ時代(BC323~BC63)

ヘレニズムとユダヤ人
ギリシャ時代

ヘレニズム(Hellenism)またはギリシア主義、ギリシャ主義とは、ギリシア人(ヘレネス)の神話的祖先「ヘレーン」に由来する語。 その用法は様々である。 アレクサンドロスの東方遠征によって生じた古代オリエントとギリシアの文化が融合した「ギリシア風」の文化を指す。
ウイキペディア出典

ギリシャとユダヤの出会い
アレクサンダー大王が東方遠征を行った紀元前4世紀には、ユダヤ教徒の間でギリシャ語が広まり、古代ギリシャ哲学の影響を受けたユダヤ教の思想家たちが現れました。

ギリシャ語を話すユダヤ人
ユダヤ人たちは、ギリシャ語を話すことが一般的になり、聖書の翻訳もギリシャ語に行われるようになった。また、ユダヤ人たちは、ギリシャ哲学や科学にも興味を持ち、自分たちの思想と融合させるようになった。

七十人訳聖書(ヘレニズム時代の文化交流)
ユダヤ教の聖書である旧約聖書のギリシャ語訳のこと。紀元前3世紀ごろ、エジプトのアレクサンドリアに住むユダヤ人たちが、ヘブライ語の聖書をギリシャ語に翻訳したもので、七十人の学者たちが共同で翻訳したとされる。

ユダヤ教の堅持
エルサレムにはギリシャ人が住み、ユダヤ人たちは、ギリシャ人やローマ人との接触により、西方文化の影響を受けることになります。しかし、一方で、ユダヤ人たちは自分たちの伝統や文化を守り続け、ユダヤ教の信仰を堅持しました。

統治の特長

  1. ヘレニズム文化の普及:ギリシャ人による王朝であったため、ギリシャ文化であるヘレニズム文化を中心に、東方の文化に大きな影響を与えた。
  2. 行政の中央集権化:王の支配下にある統一的な行政機構を整備しました。
  3. 建築・都市化の促進:都市建設を進め、ギリシャ都市国家の形式を取り入れた都市を建設した。
  4. 貨幣統一の実現:ギリシャの銀貨を基準通貨として使用しました。これにより、貨幣の信用性が高まり、交易が活発化しました。
  5. 印章文化の導入:官吏の署名や文書の管理を行いました。この制度は、公文書の信用性を高め、行政の効率性を向上させました。

ローマ帝国時代(BC509~AD395)

帝国のシステム

共和制で始まる
ローマ帝国が本格的に勃興したのは、紀元前509年に共和制が成立したことです。この共和制は、市民の間で権力を分散させ、貴族や平民が政治に参加する仕組みを生み出した。

独裁制に変わる
その後、ローマは領土を拡大し、カルタゴとのポエニ戦争やガリアなどの征服を経て、紀元前27年にはアウグストゥスが初代皇帝に即位し、ローマ帝国の成立に至りました。(BC4,イエス誕生

独裁制下の発展
アウグストゥス以降、ローマ帝国は長い時期にわたって繁栄し、支配地域を拡大しました。この時期に建設された建築物や道路は、今でも残り、ローマ帝国の文化や技術の高さを示しています。

統治の特長

  1. 法の支配:法の支配に基づく統治を行いました。ローマ法は、公平かつ明確であり、法の支配が確立されていた。
  2. 中央集的な統治:帝国全体を統一的に支配しました。帝国内の様々な地域や民族は、共通の法律、通貨、文化的・宗教的な枠組みの下で統合した。
  3. インフラの整備:広大な領土を支配するために、道路、港、水道などのインフラを整備しました。
  4. 市民権の拡大:様々な地域の人々に市民権を与えることで、帝国の統一感を高めました。帝国に忠誠が求められた。
  5. 軍隊の組織化:軍隊を中心とした社会的・政治的なシステムを構築しました。ローマ軍は、帝国の農地・領土を拡大した。

パクス・ロマーナ

ローマの平和主義
「パクス・ロマーナ」と呼ばれる、ローマ帝国時代の相対的な平和状態を指します。これは、紀元前27年から紀元3世紀までの約250年間にわたって、ローマ帝国が支配する地域において、大規模な戦争が発生せず、相対的な平和が維持された状態を指します。

軍事と外交
軍事力によって周辺地域を属州として統治したが、支配下の地域に平和をもたらすことを試みた。外交や経済的な手段を使って、周辺諸国との和平関係を築くことが行われた。

ユダヤ属州の殲滅(後述)
大規模な戦争が発生することもありました。強制的な支配や抑圧が行われた。二度にわたる戦争。


イエスの登場(BC4)

イエスの福音の骨格
(神の愛と赦し)

イエスの福音は
神の愛と赦しです。人々に希望と平安を与えることができます。

人の生きる使命
イエスは、神の愛が全人類に与えられるものであることを教え、神の愛を実践することが私たちの人生の目的であると説きました。

命を捧げる
イエスは、人々に自分たちの罪を認め、神に悔い改めて赦しを請うことを教えた。自分の命を人類のために捧げることで、神の愛と慈悲の最大の証を示しました。

イエスが語る


神の計画1
全世界へ

イエスは神の計画の中心
イエスはメシアであり、神の計画の中心的な役割を担う存在です。イエスは神の子であり、人間と神との仲介者で、「神の愛と救いの計画」を実現するために地上に降臨したのです。

伝える方法
説教、奇跡、共有、自己犠牲、死、復活、永遠の命を示す

イエスは、弟子たちを選び、人々に説教を行い、奇跡を起こしました。イエスは、人々の苦しみや悲しみを共にしました。自らの命を犠牲にして、死に、三日後に復活し、罪の赦しと永遠の命を人々へ約束しました。

神の計画1は
悪に支配された罪深き人類の救済と神の国の建設という目的を持ち、その実現には、イエス自身が神に犠牲を払って罪の赦しを行うことが必要不可欠であるのです。

神の計画2
イエスの再臨

神の計画2
イエスの再臨が関わっています。再臨とは、イエスが復活後に地上から昇天した後、再び地上に降臨することを指します。この再臨は、人類の歴史が終わりに近づいた時、神の計画の完遂とともに実現するとされています。

最後の審判
イエスの再臨は、聖書に記されています。聖書では、イエスが再臨する際には、全能の神の力によって、天使たちがイエスに従い、天にいる信者たちが復活するとされています。また、再臨によって、世界が審判を受け信者と不信者が別れるとされています。

永遠の命と永遠の罰
再臨は人類が永遠の命を得るための最後の機会とされています。再臨によって、信仰と罪の赦しによって救われた者たちは、神とともに永遠に生きることができます。一方、再臨によって、神の救いを拒否した者たちは、永遠の罰を受けることになります。

新しい天と地
イエスの神の計画において、イエスは雲に乗りエルサレムに再臨し、ハルマゲドンに集まる反キリストと不信者を放逐し、神の愛と救いの計画を完遂します。信仰と希望の千年王国の後、人々が神と共にある新天新地の世界が生み出されます。

十字架での処刑

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イエスはメシア
イエスは、メシアである。ユダヤ人は受け入れません。現在もです。

イエスは神の子
神の権威を持っていると主張しました。伝統的な教えに縛られるのではなく、神の意志に忠実であることを強調しました。

イエスの処刑
ユダヤ教の指導者たちは、イエスが自分たちの権威や教えを脅かす存在であると判断し、イエスを告発して処刑することを決めました。

今日まで続く対立
キリスト教とユダヤ教との間の対立の原因となったとも言われています。
本hp研究は、聖書の中から反ユダヤ主義的な見解を排除することも目的です

イエスの復活

復活は超自然的
イエスの復活は超自然的な出来事であり、神の力によって成し遂げられたものと考えられています。

聖書の証
イエスは十字架での死後、3日後に蘇り、多くの人々に現れました。イエスの復活は、何度も、彼が弟子たちに現れ、彼らに教えを説き、天に昇ったとされています。

科学論でも
愛は宇宙に普遍的な力であり、全ての存在を包み込むものと考えられています。神が愛であるという教えは、その愛の普遍性を表しています。愛は力であり、また、エネルギーでもあります。